趣味に命を救われた話。
去年の夏、友達と釣りをしてたら涙が溢れ出てきた。
悲しくないのに涙が止まらなかった。
「趣味」と「仲間」に命を救ってもらった。
忙しくてもっと時間が欲しいと思っていた
去年の4月から9月まで、本当に仕事が忙しかった。
僕は2年目になっていた。
1年目は全く売れなかった。だから誰よりも努力した。
毎日ほぼ深夜まで、お客様の役に立つために勉強して、営業のトレーニングをした。
先輩や上司にもたくさん時間を作っては手伝ってもらった。
そして2年目になり、ようやく成果が出始めた。
努力したおかげでお客様の悩みを解決できる提案ができるようになった。
そしてびっくりするくらい売れた。
気づけば新規件数は東京支社でトップ、達成率は全社トップだった。
誰もが僕のことをすごいと言ってくれた。
でも自分に自信がなかった僕は「まだまだですよ」という返事しかできなかった。
今思えば、調子に乗っていると思われるのが嫌だった。
だから営業力や業界分析のトレーニングを辞めなかったし、仕事においては一切手を抜かなかった。
おかげで今までミスをした事がない。
でも完璧主義ってすごく疲れるんです。お疲れ様自分。
お客様の要求にもっと応えていきたいし、もっと売りたかったから、
働くのはすごく疲れるけどもっと時間が欲しかった。
今の自分からしたら「もっと働く時間が欲しい!」なんて本当に余裕がなかったんだろうなと思う。
あっという間に時間が過ぎていった
平日の5日はあっという間だった。
僕の営業は金曜日に締め切りがあるので、そこまでに入稿できたものはその週の売り上げになる。
僕は週目標をギリギリでいつも達成していた。
だから金曜日は時間との戦いでいつも神経をすり減らしていた。
目標が達成できないのは嫌だった。
だからギリギリまで粘る、そして達成する。それを繰り返していた。
そしたらやっぱみんなから「すごい!」と言われた。
またもや「効率が悪いだけなんですよ」と素直に受け入れられない自分がいた。
今なら言える。俺ってすごい。
毎週こんな生活をしていたら毎日があっという間だった。
土日は家に引きこもっていた
金曜日は飲みにいって、土曜日起きたらちょっと二日酔いで、午後から洗濯とかクリーニング出したりとか必要なことをして・・と家か家の周りで過ごして、日曜日は家で撮りためたテレビを見て過ごしていた。
たまーに土日に予定を入れる時も土曜日に入れた。
月曜日を迎えるために日曜日は家にいてエネルギーを使わないようにしたかった。
また忙しい一週間が始まるのは嫌だった。
自分の体の休め方をうまく知らないから、いつも疲れは取りきれておらず、日曜日は上手く寝れない。
だから月曜日はいつも寝不足だった。
釣りに誘われたから行ってみた
「釣りしようよ!」と友達からラインがきたので「やる!」と返事をした。
日曜日は引きこもっていたいので、日程は土曜日にしてもらった。
小さい時からお父さんとよく釣りに行っていたので、僕がいろいろ釣りの準備をした。
いざ釣りを始めると全然釣れなかったけどめちゃくちゃ楽しかった。
数匹しか釣れなかったけど、本当に楽しかった。
僕は涙を流していた。
人は楽しいと泣いてしまうらしい。
恥ずかしいから誰にも見られてないといいな。
趣味にハマった
それからは楽しいことをたくさん探した。
釣りにはがっつりハマって実家に帰ったときはお父さんと一緒に60センチのスズキを釣り上げたり、昔やってたカードゲームをまた始めて見たり、美味しいご飯を自分で作ってみたり、筋トレをしたり、とにかく楽しそうと思うことはやってみることにした。
楽しいことは心を休ませてくれる。
それは今の僕にとって、とても大切なことだ。
自分の心がやられているなんて気付かなかった
うつ病などの心の病気ってよく聞くけど、まさか自分の心がやられているなんて思わなかった。
ちょっと寝れなかったり、頭が痛いくらいなのは疲れているのかなって思って、初めは全然気付かなかった。
ぶっちゃけ認めたくなかった。
頑張りすぎていたみたいだった。
「楽しい」と「仲間」
僕はみんなで楽しいことをしているときが一番好きだ。
一人でも楽しいけど、誰かと一緒の方がもっと楽しい。
あの日、友達が釣りに誘ってくれたから今の僕がある。
「趣味」と「仲間」が僕の命を救ってくれた。
ありがとう。
自分の休め方・満たし方はすごく大事だと思う
自分を休める・満たすのが苦手な人って多いと思う。
これができないと心がやられてしまう。
僕は経験から確信を持ってそう思う。
そして自分の休め方・満たし方は自分にしか分からない。
趣味は楽しいし、仲間もできやすいからオススメする。
もし、シンプルに働きすぎで本当に休めていないのであれば、
まずは会社を休むべきだ。
僕らには会社を休む権利がある。
嘘をついても良いから休んで欲しい。
心が壊れてからでは遅いんだ。
もし休めないと言うのなら、僕が一緒に戦います。
楽しさを求めて旅に出る
僕はちょっと心が原因で体調を崩してしまった。
だから、「楽しい」と「仲間」を探しに行く。
まずは日本で行きたいなと思うところを全部行ってみる。
この決断ができたのも自分があの時頑張ったおかげだ。
ありがとう自分。
営業を頑張ったおかげで、幸いにも「いつもでいいからウチの会社来なよ!」と言ってくれてる人もいる。
だから安心して旅に出れる。あの努力した日々は嘘をつかなかった。
最後に
もし、精神的にきついなと思っている人がいたら、自分の中の「楽しい」を探してください。
「楽しい」は必ず近くにあります。
「仲間」は求めればすぐできます。
なんなら僕を呼び出してください。僕で良ければ力になります。
楽しいが一番です。
どんな特効薬よりも聞きますよ。